「企業理念の浸透と社員のパフォーマンス」に関する調査の結果に基づき、下記のチェックリストを作成しました。
ご自身の会社や組織において、「企業理念をアウトプットする社員」育成の環境がどれだけ整っているかを見直すための、一つの参考としてご活用ください。

< 企業理念をアウトプットする社員育成のためのチェックリスト >

  1. 会社の企業理念や行動指針を朝礼などで唱和している。
  2. 会社の企業理念や行動指針が、職場のみなの目に触れるところに掲げられている。
  3. 社長が、スピーチや講話などで、企業理念や行動指針についてよく話をする。
  4. 企業理念や行動指針について学ぶ研修を実施している。
  5. 管理職は、企業理念や行動指針を大切にしている。
  6. 管理職は、社員一人一人の意見をよく聞き、尊重している。
  7. 社員の意見が、組織の運営に活かされる制度や仕組みがある。
  8. 社員が充実したキャリアを築くための研修を実施している。
  9. 社員が自分の仕事の意義について考えるための、研修などの機会がある。
  10. 会社として、社会に貢献する取り組みをしている

【診断結果】

< 全体のチェック数 >

■全体で8個以上のチェックがついた方
「企業理念をアウトプットする社員」育成がなされやすい環境が整っています。さらに、「企業理念を社外の人に、わかりやすく説明できる」「企業理念に沿った行動を取っている」などの項目について、実際に実現しているか否かを確認し、取り組みを改善していくことで、より高い企業理念浸透度と、パフォーマンス向上が期待できます。

■5~7個のチェックがついた方
「企業理念をアウトプットする社員」育成のための環境は、できている面とできていない面があるようです。下記の【番号別のチェック数】を確認し、できている面を確認すると共に、不足がある面について改善することをお勧めします。また、企業理念の浸透度がどの程度であるかの、現状確認もする必要があるでしょう。

■全体で3つ以下のチェックがついた方
「企業理念をアウトプットする社員」育成の環境は、ほとんど整っていないようです。

< 番号別のチェック数 >

■1~3に2個以上チェックがついた方
会社として、「企業理念の社員への発信」が一定程度できているといえます。こうした発信が、確かに社員に伝わっているか、それが単なるインプットにとどまらず、アウトプットの段階に達しているかを確認することが必要です。現状に応じて、取り組みの改善や4~10の取り組みが実現できれば、「企業理念をアウトプットする社員」を育成する土壌がさらに整っていきます。

■1~3に1個のみチェックがついた方、まったくつかなかった方
会社としての「企業理念の社員への発信」が不足している可能性があります。企業理念をアウトプットする社員を育成するために、まずはインプットを始める必要があります。組織風土、制度、社員特性に合わせた適切な発信を検討しましょう。※企業理念の適切な発信に関するご相談は info@jtbm.co.jp または03-5410-9362まで

■4にチェックがついた方
「企業理念をアウトプットする社員」の育成に、力を入れている会社の姿勢がうかがえます。研修の中で、「企業理念のアウトプット」が実現できるサポートされていれば、実践的な効果を見込むことができます。

■4にチェックがつかなかった方
社員が、企業理念に沿った行動をとるためには、研修が効果的であることが調査結果から明らかになりました。社員一人一人が、企業理念について深く考え、自分の仕事においてどう企業理念を実現するかをディスカッションする場を設けることで、企業理念の行動化が促進されます。

※企業理念浸透研修に関するご相談は  info@jtbm.co.jp または03-5410-9362まで

■5にチェックがついた方
会社内に、「企業理念を大切にしよう」という共通認識があり、管理職が率先してそうした姿を見せることで、「企業理念をアウトプットする社員」育成の風土ができているといえます。さらに、4の研修や6~10の取り組みを行うことで、社員の会社に対するコミットメントを高め、企業理念の浸透をより円滑にすることができます。

■5にチェックがつかなかった方
管理職の方々の中に、企業理念を大切にしようという意識がないと、部下が企業理念をアウトプットする可能性が低くなります。管理職を対象にした企業理念教育などの取り組みが必要といえます。
※企業理念浸透研修に関するご相談は  info@jtbm.co.jp または03-5410-9362まで

■6、7にチェックがついた方
社員一人一人が尊重され、その意見が組織に取り入れられることで、社員が会社に対するコミットメントを高める風土が整っていると考えられます。そうした風土は、「企業理念をアウトプットする社員」育成のために重要な要素です。これに加えて4の研修や9の社会貢献などの取り組みを実施することで、さらに効果的に企業理念を浸透させ、パフォーマンス向上につなげることができます。

■6、7にチェックがつかなかった方
社員一人一人が尊重されず、その意見が組織に取り入れられないと、社員のほうも企業理念を自分の中にインプットしたり、行動化などのアウトプットをしたりすることができにくくなります。管理職対象にした部下のモチベーションをサポートするスキルを身に着ける教育や、社員の意見が組織運営に活かされる仕組みを導入することが有効と言えます。
※部下のモチベーションを向上させる「モチベーション・リーダーシップ研修」はこちらから
https://www.willcanvas.jtbcom.co.jp/program/motivation-mana/

■8~10に2個以上チェックがついた方
「企業理念をアウトプットする社員」が育成されるための、サポート条件が一定程度整っているといえます。社員が内発的なモチベーションや社会貢献意欲によって、会社へのコミットメントを高める可能性が高い取り組みをしています。さらに、直接的に企業理念を伝える1~4の取り組みを実施することで、さらに効果的に企業理念を浸透させ、パフォーマンス向上につなげることができます。

■8~10に1個のみチェックがついた方、まったくつかなかった方
社員が自らのキャリアの見通しを持てなかったり、仕事の意義を感じらなかったり、自分の会社が社会貢献をしていると実感できなかったりするために、企業理念のアウトプットができにくい環境が作られている可能性があります。社員一人一人のキャリア開発の教育や仕組みづくり、仕事の意義を感じる場の設定、会社としての社会貢献の取り組みを検討してみましょう。